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エアープランツは、その独特な形と土が要らないことからインテリアプランツとして人気がありますが、その見た目の印象と間違った情報により枯らしてしまう人も多くいるようです。
今回はエアープランツの基本的な育て方をご紹介します。
エアープランツは南アメリカや西インド諸島などの、熱帯雨林、山、砂漠といった様々な環境に合わせて自生しているパイナップル科の多年生植物です。
多年生植物とは、個体として複数年にわたって生存する植物のことで、反対に1年で世代を終える植物は一年生植物と言われています。
エアープランツのほとんどはチランジア(ティランジア)属に分類されるためエアープランツ=チランジアという認識で問題ありません。
市場に出回っているチランジアは様々な品種があり、全ての名前を覚えるのは困難かもしれませんが、チランジア ブッツィや、チランジア イオナンタなどが安価で手に入りやすく、定番なチランジアとなっています。
そんな形も種類も様々なティランジアですが、大きく分けて「銀葉種」と「緑葉種」に分けられます。
銀葉種は、砂漠や高山などの乾燥地域が主な原産地で葉の表面にトリコームという白い毛で覆われているのが特徴です。
このトリコームは現地の強すぎる日差しを反射する役割と、水の少ない環境でも空気中の水分をより多く吸収する役割があります。(…空気中の水分をトリコーム)
そのため銀葉種は直射日光に強いですが、湿気を好まないとされています。
緑葉種は、中南米の熱帯雨林や湿潤な森林地帯が主な原産地で木の幹に着生して成長します。
熱帯雨林は湿度が高く、直射日光が当たらないため、銀葉種のようなトリコームはありません。
そのため緑葉種は銀葉種に比べ水を好み、直射日光を嫌う特徴があります。
チランジアには花を咲かせる品種がたくさんあり、適した環境で成長するとその形からは想像できないようなキレイな花を咲かせます。
咲かせる直前になると葉の先が紅く染まるなどの兆候が現れ、品種によって紫や赤、黄色といった鮮やかな花を咲かせます。
花を咲かせるには比較的大きなサイズが咲きやすいといわれていますが、花の咲く条件や開花時期は品種により異なり、よくわかっていません。
エアープランツはほとんどが樹木や岩石に着生する植物で、土や根を必要とせず、葉から雨や空気中の水分を吸収することで成長します。
とくに銀葉種は乾燥地帯に生息するため、比較的乾燥に強いといえます。
逆に熱帯雨林地域に生息する緑葉種は一般的な根を張る植物に比べれば強いといえますが、どちらかというと水を好みます。
対して銀葉種であっても緑葉種であっても蒸れにはとことん弱く、水を与えなくてもすぐには枯れませんが、濡れた状態で気温が上がると1日で腐ってしまいます。
そのため風のあたる場所に置くのがチランジアを育てる最低条件となります。
エアープランツと呼ばれるがために水を与えなくても育つというイメージを持ちやすいチランジアですが、基本的にエアープランツは水と明るさを好む植物です。
乾燥地帯と熱帯雨林は一見環境は違うようにも思えますが、どちらも昼夜の気温差が大きく、乾燥地帯では夜に霧が発生し、熱帯雨林ではスコールが降ります。
エアープランツは少ない水でも耐えることができるだけであって、水を与えなくても勝手に空気中の水分を吸収して育つ、というわけではないのです。
ただし緑葉種は熱帯雨林地域に生息するため直射日光にはあまり強くありません。
現地では木の幹や枝の間に着生していることを考えれば、風通しの良い日陰に置くことが望ましいといえます。
エアープランツを育てるには自生地の環境を意識することが重要となります。
そこを意識していれば育成はそれほど難しくありません。
銀葉種は直射日光下でも育ちますが、日本の夏場の日光では葉やけを起こす場合があります。
緑葉種は半日陰の環境を作る必要があるため、室内で管理する場合にはどちらも明るい窓際が適しています。
ただし風がないと蒸れて死んでしまうため、できるだけ窓を開けて管理するか、窓が開けられない場合には扇風機などで風を送ってやる必要があります。
一見暑さに強そうなチランジアですが、砂漠や高山の夜は気温が下がり、熱帯雨林も20度前後まで夜は気温が下がります。
日本の夏ような高温多湿で夜でも25度以上あるような環境はチランジアには適していないため、夏場の締め切った室内などに長時間放置した場合、ほぼ確実に蒸れにより死んでしまいます。
夏場は直射日光を避け、できるだけ涼しい場所で管理する必要があります。
また冬の時期は、銀葉種は比較的寒さには耐えられるので5℃以下の場所に置かないようにすれば問題ありませんが、緑葉種は銀葉種に比べて耐寒性に劣るため、10度以上は確保したいところです。
基本的に肥料は必要ありませんが、2000倍ほどに希釈した液肥を散布するとよく成長するようです。
チランジアは夜に水を吸収すると言われていますが、水を必要とすれば昼間であっても水を吸収します。
ただし、昼間に水を与えると日光があたることにより蒸れて腐ってしまう可能性が高いため日本においては夜に与えるのが良いとされています。
水を与える際はしっかりと与えましょう。
霧吹きで水を与えることをミスティングといいますが、ミスティングだけでは水分不足になりがちですので、水が垂れ落ちるくらいしっかりと水をあたえることを意識します。
室内で管理する場合には環境やチランジアの種類(銀葉種or緑葉種)に合わせて水遣り回数を調整する必要がありますが、風通しさえよければ毎日水を与えても腐りません。
特に緑葉種は銀葉種に比べて水を好むため水切れにも注意しましょう。
ちなみに筆者は日没後に水道で水にくぐらせて軽く水を切ってから風通しの良い場所に吊るしています。
水の中にエアープランツを数時間沈めておくことをソーキングと言い、これを定期的に行うことがエアープランツに良いといわれていますが、これは正しくありません。
ソーキングは例えば乾燥が原因で枯れかけているエアープランツをよみがえらせる最後の手段であり、人間で言うと心肺蘇生を行っているようなものです。
100円均一で売られているようなエアープランツはほとんど管理がされていない場合があり、水不足で枯れかけているものがあります。
そういったエアープランツにはソーキングは有効ですが、しっかりと管理されているショップで購入した場合にはソーキングは必要なく、管理する過程でも特に必要はありません。
エアープランツに限らず植物のほとんどが、夜に酸素を取り込み二酸化炭素を排出、いわゆる呼吸を行います。
月に一度、夜間に7~8時間ソーキングしましょうと紹介される事もありますが、夜間に長時間水につけておくと呼吸ができず窒息してしまいます。
ソーキングは明らかに水不足で枯れかけている状態のチランジアに対して応急処置として行い、時間も長くて3~4時間ほどに留めておいた方がよいでしょう。
チランジアの価格は種類や大きさによってピンきりで、小さい手のひらサイズのものだと100円均一ショップなどでも売られていますが、大きいものや希少種になると1万円を超えるものもあります。
エアープランツは銀葉種、緑葉種という大まかな区切りはあるものの、原生地により適した環境は異なるため、一番良いのは種類ごとの自生地の環境を調べ、なるべくその環境に近づけてあげることがチランジアをうまく育てるコツです。
インテリアプランツとして紹介されるエアープランツですが、乾燥に比較的強いが水を好み、水を好むが蒸れにとことん弱く、風を必要とするため、室内での育成にはあまり向いていないというのが実際のところです。
ガラス容器などに入れてインテリアアイテムとして紹介されることの多いエアープランツですが、空気のこもる小さな容器に入れて育てることはかなり難易度が高く初心者には難しい印象を受けます。
室内でインテリアとしての要素も持たせつつ育てるには、風通しのよい窓際にハンギングロープや糸などで吊るしたり、出窓やウォールシェルフに直に置いたり流木と組み合わせて置くのがオススメです。
インテリアアイテムと割り切って飾るかどうかは人それぞれ自由ですが、生き物である以上正しい知識と自覚をもって管理したいところ。
大事に育成した分だけキレイな花を咲かせてくれるかもしれません。