フランスの元祖ラバーソールシューズ PARABOOT / パラブーツ

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パラブーツとは?

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PARABOOT(パラブーツ)は1927年に靴職人、レミー・リシャールポンヴェール氏により創業されたフランスのシューズメーカー。

設立当初から変わらぬ伝統的な製造方法がとられており、150以上もの工程を手作業によって作られているハンドメイドのレザーシューズが特徴です。

「全ての製品に本物の信頼性と高い品質、そして魅力を」というテーマを掲げ、靴メーカーでは唯一ソールも自社で製造するというこだわりをもっています。

厳選したレザー選びとソール開発に加え、ノルウィージャン製法、グッドイヤー製法といった昔ながらの製法でつくられるハンドメイドの革靴は、フォーマル、カジュアルを問わず世界中に愛用者がいます。

パラブーツの歴史は革ではなく意外にもソールから始まった

パラブーツは、1926年に創業者のレミー・リシャールポンヴェール氏が船でアメリカを訪れた際、アメリカ人が履いていたラバーブーツからヒントを得たのがきっかけです。

同氏は当時、履き心地が悪くすぐに劣化するレザーソールの変わりに新しい素材であるラバーを靴底に使用することを思いつきます。

そしてアッパーに木製や革製のソールを釘打ちする方法が主な時代に、試行錯誤を繰り返しながら現在のラバーソールの仕組みを完成させ、天然ゴムであるラテックスを輸入するアマゾンの港「Para」とアメリカ合衆国で発見したラバー「ブーツ」を合わせて「PARABOOT(パラブーツ)」というブランドを誕生させたのです。

現在、靴底において大きな地位を占めるビブラムソールが誕生したのが1937年ですから、その11年も前にパラブーツはラバーソールを開発していたということになりますね。

まさにラバーソールの生みの親と言えるのではないでしょうか。

パラブーツの代表作「シャンボード」と「ミカエル」

そんなパラブーツの代表作といえるのが、ハンドメイドによるノルウィージャン・ウェルト製法で作られるCHAMBORD(シャンボード)と、MICHAEL(ミカエル)。

ノルウィージャン・ウェルト製法の具体的な説明は複雑なので割愛しますが、特徴としては耐久性に優れ、かつその製法の名前の由来でもあるノルウェー人(ノルウィージャン)が極寒の地で使用しても耐えうる防水性を備えています。

CHAMBORD(シャンボード)

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シャンボードはノルウィージャン・ウェルト製法で作られたUチップのレザーシューズ。

Uチップとはアッパーの甲周りがU字の蓋状に縫い付けられている靴のこと。

フランスではもともと狩猟用として歩行性を最優先に考えられて作られた靴で、シャンボードとは16世紀のフランス王・フランソワ1世が、狩猟のためだけにロワール渓谷に建てた城の名が由来です。

第二次大戦後、この靴は狩猟用だけでなく街にも普及し、今日ではカジュアルなタウンユースからフォーマルなビジネスユースまであらゆるシーンで使用されており、フランス靴の代名詞となっています。

LISSE LEATHER(リスレザー)

シャンボードのアッパーにはシャンボードのために開発された「リスレザー」と呼ばれるレザーを使用。

十分にオイルアップされたカーフ(子牛の革)はキメが滑らかで美しく耐久性に優れ、雨に強いのが特徴です。

ノルウィージャン・ウェルト製法の効果と相まってとにかく水に強く、雨天でも履ける革靴といえます。

PARATEX(パラテックス)ソール

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シャンボードに使われている自社製のPARA-TEXソールは、空気を蓄えることができる構造となっていて、高いクッション性を実現。履き疲れのない快適な履き心地を与えてくれます。

RPの文字は創業者の名前でもあり、社名でもある「リシャール・ポンヴェール」の頭文字となっています。

MICHAEL(ミカエル)

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ミカエルはノルウィージャン・ウェルト製法で作られたチロリアンシューズ。

チロリアンシューズとは、アルプスのチロル地方で用いられる伝統的なチロリアンブーツを原型としてつくられたもの。

こちらもシャンボードと同様、リスレザーを採用したUチップのレザーシューズとなっています。

現在はタウンシューズとして多く用いられていますが、本来は傾斜の多い草原で働く牧場で牛馬などの世話をする人たちに履かれていた丈夫な革靴で、高原や山歩きにも適した靴です。

MARCHEⅡ(マルシェ2)ソール

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ミカエルに採用されているMARCHEソールはパラブーツの原点とも言えるラバーソールで、PARA-TEXソールと同様、空気を蓄えることができる構造となっていて、高いクッション性があります。

ソールのパターンデザインは、足を踏み込む際の力が外側に向かって分散されるように計算されており、グリップ性に優れ、疲れにくく快適な歩行を実現します。

まとめ

パラブーツはラバーソールから始まったフランスのカルチャーともいえるシューズ。

ビジネスにも対応できる上品さを持ちながら、ルーツが狩猟や放牧といった登山用の靴であるだけに履き心地はバツグンで、履き込むほどに心地よく足に馴染みます。

水に強く歩行性、耐久性に優れた靴は、まさに歩くための靴といえますが、パラブーツの企業理念は歩くための道具に留まらずそれ以上の価値を提供すること、「Invest in your walk=価値ある歩き」であるとしています。

機能性はもちろんのこと、デザイン性や、靴と共に人生を歩む楽しみや喜びをパラブーツは与えてくれるのではないでしょうか。

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