ケメックスとは?
via: //www.chemexcoffeemaker.com/
ケメックス(CHEMEX)は1940年、ドイツ生まれのアメリカの科学者ピーターシュラムボーム博士により開発されたコーヒーメーカー。実験室のフラスコをコーヒーメーカーの代用として同科学者が使用したことが起源とされ、ドリッパー(コーヒーを抽出するところ)とサーバー(コーヒーを落とすところ)が一体になったガラス製のフラスコのような形が特徴的です。
シンプルで美しいフォルムと、ハンドル(持ち手)部分の木とレザーの組み合わせが温かみを感じさせる、無駄を排したデザインは、ニューヨーク近代美術館に永久展示品とされるほどの世界に認められたデザインです。
イームズチェアで有名なアメリカのデザイナーであり建築家でもあるイームズ夫妻をはじめ、日本を代表するデザイナーの柳宗理氏も愛用するなど、多くのデザイナーやコーヒー好きの人々から愛され、発売から70年以上たった今も世界中で売れているコーヒーメーカーです。
お洒落なデザインだけじゃないケメックスの特徴
その高いデザイン性から、単なるお洒落アイテムに思われるかもしれませんが、ケメックスの特徴はお洒落なデザインだけではありません。
ロングセラーになる理由はなんといってもコーヒーの味。淹れたコーヒーが雑味のない風味豊かな味に仕上がるためです。
そしてコーヒーを淹れる事自体を楽しめるというのもケメックスの魅力です。
ケメックスで淹れたコーヒーはなぜ美味しいの?美味しさの理由
ケメックスで淹れたコーヒーが美味しい理由は、専用ペーパーフィルターによるドリッパーから生まれます。
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一般的なフィルターよりも30%以上の厚みがある特別な繊維の専用のフィルターは、セットすると円錐形の形になり、一箇所から落ちるため均一な濃さで落とすことができ、コーヒーの苦味、香り、油分を一定に保つことができます。
そしてハンドドリップによってコーヒー豆の風味を最大限引き出せるため、自動コーヒーメーカー作るコーヒーよりも美味しいコーヒーができるのです。
コーヒーを淹れることが楽しい!
コーヒーを飲むのは好きだけど自動コーヒーメーカーでコーヒーを淹れている、という人は多いと思いますが、ハンドドリップで淹れると、フィルターを通ってコーヒーが落ちていく様子と香りを楽しみながら、ゆったりとリラックスした時間を過ごすことができ、コーヒーを淹れること自体が楽しいということに気づかされます。
普段は忙しくてハンドドリップで淹れる暇がない人も、休日に「コーヒーを淹れる時間」を作ってのんびりとコーヒーを楽しむ時間を過ごしてみるとよいかもしれません。
商品ラインナップ
ケメックスコーヒーメーカーの商品ラインナップは大きく分けて三つ。
- クラシックシリーズ
- グラスハンドルシリーズ
- ハンドブローンシリーズ
上記3シリーズに加えて、
- 3カップ用サイズ(3杯用)
- 6カップ用サイズ(6杯用)
- 8カップ用サイズ(8杯用)
- 10カップ用サイズ(10杯用)
のサイズバリエーションがあります。
※ハンドブローンシリーズのみ6カップの代わりに5カップ。10カップの代わりに13杯カップ用のサイズとなっています。
クラシックシリーズ
クラシックシリーズはケメックス定番のコーヒーメーカー。
本体のガラスと、持ち手部分の木と革紐の組み合わせの洗練されたデザインはインテリアとして飾っておきたくなります。
6カップ用詳細
- 本体サイズ:
- 直径13cm×高さ21.5cm
- 重量:
- 約540g
- 容量:
- 約887ml
- 素材:
- ガラス、天然木、天然革
- 耐熱温度:
- 80度
- 電子機器:
- 直火・電子レンジ不可
- 生産国:
- USA
グラスハンドルシリーズ
グラスハンドルシリーズはガラスの取っ手がついたオールガラスのコーヒーメーカー。クラシックシリーズよりもさらにシンプルなデザインとなっています。
6カップ用詳細
- 本体サイズ:
- 直径13cm×高さ21.5cm
- 重量:
- 約510g
- 容量:
- 約887ml
- 素材:
- ガラス
- 耐熱温度:
- 80度
- 電子機器:
- 直火・電子レンジ不可
- 生産国:
- USA
ハンドブローンシリーズ
クラシックシリーズと似ていますが、クラシックシリーズとの違いはクラシックが機械のよるマシンメイドなのに対し、ハンドブローンシリーズは職人により一つ一つ手吹きガラスのハンドメイドでつくられています。
ハンドブローンシリーズの特徴はガラスの色が少し緑がかっていて、注ぎ口の仕上げが美しく、クラシックよりも丸みのあるスタイルが特徴です。 ハンドメイドのため、商品によって一つ一つサイズや形が微妙に異なります。
5カップ用詳細
- 本体サイズ:
- 直径11.7cm×高さ21.5cm
- 重量:
- 約520g
- 容量:
- 約739ml
- 素材:
- ガラス、天然木、天然革
- 耐熱温度:
- 80度
- 電子機器:
- 直火・電子レンジ不可
- 生産国:
- USA
ケメックスフィルターの使い方
ケメックスの専用フィルターは一枚の紙なので始めはどう使えばいいのかよくわからないかもしれません。
ケメックスのフィルターにはコーヒーメーカーの大きさや好みによって主に3つの形があります。
- 円形のフィルター
- 四角形のフィルター
- 半円のフィルター(3カップ用)
円形のフィルター
円形のフィルターは定番のフィルター。画像のように点線に沿って2回半分に折り、3枚と1枚に分けて円錐状にし、3枚重なった側を注ぎ口に合わせてセットします。
注ぎ口は空気を抜く役割をしていて、これにより適切な速度でコーヒーを落とすことができるそうです。
予め折られて売られている商品もあるので、間違えて広げてしまった時はこのように折りなおしましょう。
3カップ用サイズ以外のコーヒーメーカー全てに最適です。
(3カップでも使えないことはありません。)
四角形のフィルター
四角形のフィルターはあらかじめ2回半分に折られた状態で販売されているので、そのまま円形と同じように3枚と1枚に分けて円錐状にし、3枚重なった側を注ぎ口に合わせてセットします。
間違えて広げてしまった時は円形と同じように2回半分に折り直しましょう。
3カップ用サイズ以外のコーヒーメーカー全てに最適です。
(3カップでも使えないことはありません。)
半円のフィルター
半円のフィルターは3カップ用のフィルターです。
画像のように3回点線に沿って折り、円錐をつくり、3枚重なった側を注ぎ口に合わせてセットします。
他にこんな商品も
他にも冷めるのを防止するコーヒーメーカー用のガラス蓋や、マグカップ、シュガーとミルク入れのセット、掃除道具など、いずれもコーヒーメーカーと同様、ガラスや木を使ったシンプルで洗練されたデザインのアクセサリーがあります。
日本で取り扱っているお店はあまり無いと思いますが、2015年新作として自働コーヒーメーカーも販売されました。(写真左)
まとめ
いかがでしたか?ケメックスのコーヒーメーカーは単にお洒落なだけではなく、ハンドドリップで美味しいコーヒーが淹れられるように考え生み出された完成されたデザインとなっており、世界中のコーヒー通から長く愛され続けています。
また、ハンドドリップでゆっくりと香りを楽しみながら淹れる楽しみもあり、普段は忙しくて自働のコーヒーメーカーを使っている人でも、休日や、友人が訪れた際にはハンドドリップでコーヒーを淹れてみるとますますコーヒーが好きになりますよ。